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    馬鹿豚や    

阿佐ヶ谷駅を出ると、正面は中央線と直角に交わる中杉通りです。
杉並区にあってしかも中杉通りと言うからには、当然杉の街路樹が植えられているだろうと思ったヒト。あなたは偉い。
日光杉並木などのように昔からの街道沿いには杉が植樹されているところがありましたが、今では街路樹に杉を植えているという話は聞かないですねぇ。
事実、全国の街路樹(高木)トップ10に杉は入っていません(国交省調査)。
街路樹トップ10=1イチョウ 2サクラ 3ケヤキ 4ハナミズキ 5トウカエデ 6クスノキ 7プラタナス 8ナナカマド 9サザンカ 10モミジバフウ
これはなぜでしょうか?

明治40年、東京の街路樹改良計画において10種の街路樹が選定されたのですが、わが国伝統の杉や松は選定されませんでした。このため、その後も杉などは街路樹として使われることはなくなったのです。
10種の街路樹=スズカケノキ イチョウ ユリノキ アオギリ トチノキ トウカエデ エンジュ ミズキ トネリコ アカメガシワ

というわけで、中杉通りに杉はなく、なぜかケヤキ並木となっているのですねえ。
ま、なかなか立派なケヤキ並木であり、商店会も「けやきの杜商店会」という名前になっているくらいですが。
その「けやきの杜商店会」の真ん中あたりにあるのがこのお店です。

杉並区阿佐谷北4-4-8藤井ビル1F
1130-1600、1700-2400
無休
上記のとおり、阿佐ヶ谷駅から中杉通りにでて北上。5~6分歩いて、そろそろ商店街もとぎれるかというあたりの右側にあります。木板張りのわりと目立つ外観で、大きな字で「馬鹿豚や」と書いた看板が掛かっていますのですぐわかります。


    チャーシューメン+野菜3品盛
 @850円+200円
 麺は、薄いベージュ色の低加水極細直麺で博多風だが、ゆであがりは「ヤワメ」たい
量は博多風にしては多めでかなり少ない
スープは、うす茶色っぽいとんこつ白湯しょうゆ味で、ややしょうゆの色が濃く感じられるが、味わいは甘めなので九州系の醤油かもしれない
トッピングは、情けないほど薄く切られたチャーシュー5枚、色が薄い細切りのメンマ、のり1枚
野菜3品盛りは、写真にあるように大皿一杯に盛られた、博多ネギ、5cmほどに切られたニラ、もやしの3種
インパクトのある店名の割りに、ラーメンは比較的マイルドでおとなしい味わい
卓上には、辛子高菜、にんにく、ごま、紅しょうがと基本は押さえられている
   
 (060912)


店内はかなり広く、I字型カウンター9席、4席テーブル3卓。
スタッフは、2人。

店内外にさまざまな能書きの書かれた紙が貼られていますが、「スープに凝って嫁に逃げられた」という自虐自慢ネタが一番笑えました。
その後店主は再婚したのかどうかわかりませんが、再度逃げられるくらい精進を重ねられるよう期待したいものです(^^)