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    支那そば 大吉    

ラーメンという言葉の語源については、みなさんご存じの通り諸説ふんぷんで、しかもそれらにあてられる漢字(拉麺、柳麺)はさらに怪しげですね。
ここで生半可なウンチクを傾けても底が割れるだけですのでやめておきますが、ちょっとだけ書かせてもらえば、ラーメンと呼ばれる前は、「中華そば」、さらにさかのぼると「支那そば」という言葉があったわけです(そんなこたぁウンチクじゃない?ごもっともで)。でも、ごく最近までその伝統ある「支那そば」という言葉があまり使われなかったのはなぜでしょう?
それは、
かな漢字変換辞書にのっていないからです。
というのは大げさですが、ま、当たらずといえども遠からずでしょう。つまり、「支那」というのは第2次大戦以前の日本人が中国を呼ぶ蔑称であり敗戦国がそんな言葉を使っちゃいかん、というプレッシャというか自己規制が特にマスコミ、国語業界には強いのです。

でもね、シナという発音や支那という漢字は、もともと中国が自称していたところからきたもので、本来は蔑称でも何でもありません。いまでも中華人民共和国の英語表記はRepublic of Chinaなんですから。
どんどん使いましょう。というのが本日の解題でした(^^ゞ

さて、この店は世田谷駅から世田谷通りへでて左に行くとあります。

      支那そば
 @700円

 麺は、中太、少加水ややちぢれ麺でかなり歯応えを感じる固めの仕上がり
 スープはかなり上品なしょうゆ味、というか単にダシが薄いだけかも
 トッピングのキヌサヤ、梅麩はちょっとミスマッチな香りと舌触りが面白い
   

実はこの店は上海家庭料理(かなり本格的)と支那そばの二本立てなのです。
でも、店はカウンターとテーブルのラーメン屋風で、カウンターの高さも相当高く、色も深紅、厨房は中華料理にしては相当狭いなど、たぶんもともとは支那そばだけの店だったのではないかと推測しています。

なお、夜の客層は上海料理を食べる人がほとんどのようですので、ラーメンだけを食べる場合、心臓の弱い方は昼行くのがベターでしょう。