ホーム お店案内 タウンマップ 探検記 編集後記

    熊本らーめん 九千坊 (くせんぼう)    

久留米発祥のとんこつ白湯ラーメンを九州系と一言でいったりしますが、九州内でも、博多や熊本や宮崎など地域により特徴があり、それぞれにかなりの違いがあることはご存じのとおりです。

では、熊本ラーメンはどんな特徴があるのでしょうか?
よく知られているのは、マー油ですね。おそらく「桂花」が始めたものといわれていますが、確かに久留米ラーメン直系のとんこつ白湯スープにニンニク味をアクセントとして加えた特徴は他にないものでしょう。
こちらのサイトによると、マー油は台湾出身の重光氏がラーメンに加えたというニンニクタレが始まりらしいのですが、筆者はそのルーツは台湾の担仔麺(たんつーめん)にあるとにらんでいます。台湾で担仔麺を頼むと最後にちょっとタレをかけますが、それがニンニク醤油味でグッと風味を増す役割を果たしますね。それが進化したものがマー油ではないでしょうか。
これをかければかけるほど、熊本度が増す?てなことはもちろんないのですが、麻薬的な性格があり、だんだん増やしたくなる味ではあります。
その最たるものが「なんつっ亭」ですねえ、うまいぜベイビー。
その他の特徴としては、スープの材料にはトリガラも使用、麺はかん水少なめで冷や麦ほどの太さの麺、トッピングにキクラゲといったところでしょうか。

2003年開店
杉並区和泉4-40-28
1130-1430、1800-2300  水休
方南町駅から環七外回り側歩道を南下。神田川を渡った先にあります。
そのまま進んで旧道にはいると「地雷源」です。ま、このお店とはなんの関係もありませんが。


    らーめん
@600
 麺は、白めのかん水少なめ、太め、短めの熊本風直麺で、プツプツした食感
 量は少なく、120g程度
 スープは、白いとんこつトリガラ白湯塩味で、サッパリした味わいだが、塩味が強く、コショウがかなり効いている
 マー油と焦がしたニンニクチップが入る
 トッピングは、脂身が多くしょうゆ味の濃いバラチャーシュー小2枚は炙ったような香ばしさがあるもの、キクラゲ細切り多め、のり1枚、しょうゆ味の濃い固ゆで味玉1/2
 以上、かなり正統派の熊本ラーメンだ
 写真の焼き飯は、焼飯セット(+180円)のもので、量は少ないが軽さが感じられる佳品
   
 (070406)


  店内は、かなり狭くL字型9席のみ。
スタッフは、店主夫婦2人。
店主が麺ゆで、奥様が盛りつけとサーブと調理を分担、焼き飯の調理も店主が鍋振りで、奥様が脇から具材を投入していますが、その息は本当にぴったり合っています。

店名の「九千坊」とは、中国から球磨川にやってきた伝説上のカッパの名前だそうです。
これからも、息を合わせて熊本マー油ラーメンの布教(^^)にがんばって欲しいものです。