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    勢得 (せいとく)    

2005年冬に閉店したものの、その再開を待ち望むファンが多かったお店です。
以前は千代田線町屋駅そばにありましたが、奇しくも、というより、なぜか小田急線千歳船橋駅近く(^^)に再開を果たしました。まあ、千代田線と小田急線は相互乗り入れしていますし。
2年間の空白は、何を生み、何を生まなかったのか。

2007年12月開店
1100-1500
月休
世田谷区桜丘3−24−4
千歳船橋駅から南へ出て、目の前にある路地に入り、突き当たりを左に、さらに右に曲がって進むと、笹原小学校東交差点に出ます。交差点を左に曲がり、並木のあるバス通りを道なりに進みます。そのバス通りが世田谷通りに突き当たった東京農大交差点を右折。北側歩道を西に向かって歩いて行きますと、桜丘三丁目バス停前にこのお店があります。大抵は、不運なことに長い行列ができているのですぐわかります。


    勢得つけ麺大盛
@1100
 麺は、讃岐うどんと見まごうばかりの白めで透明感ある角断面極太直麺
 もちもちとした弾力とコシがある自家製麺で、すすったり飲み込むことはできないため、口の中に持ち上げてモグモグと噛むことになるが、しまいにはアゴが疲れてしまうほど
 時間が経つと表面がだれてくるところは舌触りとしてはやや問題か
 量は400gほどはあろう
 つけだれは、焦げ茶濁のとんこつ魚介醤油味で、動物系と魚介系のスープを4〜5人前づつ温める、いわゆるWスープ中鍋系(^^ゞ
 つけだれの濃度は高く、たれとのバランスがなかなか取りにくい極太麺でも、十分たれを持ち上げてくる
 最終的につけだれの温度が下がり量が少なくなってしまうのが残念ではあるが、スープ割りを頼むと、スープのほかに、白髪ネギ、おろし大根を入れてくれ、さらにおろし生姜の汁をちょっと加えてくれるので、さわやかさを演出する独自のスープ割りになるのがうれしく、残念さなど一蹴してくれる
   
(071227)


店頭にある大きな垂れ幕は、町屋時代からのもので、色あせてはいるものの、店主の麺に掛けるなみなみならぬ決意を表しているよう。

店内は、L字型カウンター12席。カウンター表面は、大勝軒風に赤い。
なお、お店の入り口は、冬期だけかもしれませんが、自動ドアを手動に切り替えてあります。また、ドアのすぐ内側が飲食改造のため床張りになっているので、15cmほどの段差ができています。手動ドアに気を取られて段差にけつまずかないよう気をつけましょう。

スタッフは、店主夫婦二人。イケメン店主と町屋時代から美人の誉れ高き奥様(ただし、奥様はマスク姿故見とれる心配はなし)の2人。

閉店していた2年の間に、世の中には同じ味のベクトルを持つつけ麺のお店が山ほどできました。しかし、このお店のつけ麺は以前より遙かに進化し、改めてつけ麺の先端を行く、2年間の空白を感じさせない味わいを提供してくれます。

その先端の味わいと、世田谷通りでバス停のまん前、しかも東京農大のすぐそばという悪くない立地ではありますが、実際にはお値段とのバランスから考えるとなかなか手強いと思います。
これからも精進され、末永く生き残って、さらに進化していって欲しいものです。