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     大一製麺処 つけ麺屋ちっちょ極
(だいいちせいめんどころ つけめんやちっちょきわめ)
   

渋谷は谷間にある町ですね。谷川の下流は渋谷川、上流側は宇田川といいます。そう、あの宇田川町の真ん中、井の頭通りに川があるのです。地表からは見えない地下河川ですなあ。
そして、宇田川町交番のところの分かれ道で、目には見えませんが宇田川は左に向かってさらに上流へとさかのぼっていきます。
その先へ更に進むと、河骨川(こうほねがわ)という支川があらわれます。って、これも目には見えません。河骨川は小田急線参宮橋駅あたりが源流とされています。
さて、その河骨川は何あろう「春の小川」のテーマとなった川なのです。アノ、「春の小川はさらさらいくよ~」の川だったのです。昔は、清らかな小川だったんですねえ。

実際、渋谷BEAMSの先の交差点から上流側は、宇田川が暗渠化されて蓋が乗った状態のままで側道との段差が目でも見えるようになっていますが、その沿川にある電柱には「春の小川通り」と矢印が描かれた看板がかけられています。

この看板に沿って宇田川(の蓋の上)を上流に進むと、左側に見えてくるのがこのお店です。

2009年8月開店
1130-1500、1730-2200(土日祝は1130-2100で売り切れ終了)、無休
渋谷区宇田川町37-18川越市南通町7-17
場所は上記のとおりですが、渋谷駅からだとさらさらと遡上して約10分でしょうか。


    つけ麺+大盛
@750+50
 麺は、濃いベージュ色の極太強ちぢれ麺で、ツルツルした食感
 ちぢれが強いため、安易にチュルチュルとやるとつけだれが服に飛び散ってしまうので要注意
 量は300g程
 つけだれは、茶色強濁のとんこつ魚粉しょうゆ味で、魚粉は鰹節、とんこつダシの味が濃厚なもの
 ダシの濃さだけによるものではないと思うが、かなりのとろみもあり、上記の飛び散りを助長するのでさらに要注意
 トッピングは、かなり小さいが厚みは1cmほどもあるバラチャーシュー、モモチャーシュー各1枚、メンマほんの少々
   
(料金・メニューは取材時のものです 091101)


ここいらへんの宇田川右岸は、言わずとしれた松濤です。
そんなことも理由なのか(^^)、店内は実に垢抜けた内装で、特にイスはラーメン店とはとても思えない白の革張りとなっています。まあ松濤住まいのマダムが座るわけではないので人工皮革だとは思いますが。
カウンター上の箸は、環境を意識したものでしょうか、竹の割り箸。麺類を食べるのに使い回しのプラスチック箸ではちょっと味気ない筆者としては、大きく頷けるものです。

客席は、L字型カウンター10席に壁向きカウンター2席。
スタッフは2人。

ちょっと立地の問題はありそうですが、もともと高知の「つけ麺屋ちっちょ」の支店としてとんこつ魚粉味で東京を逆襲しようという心意気はすばらしい。岸のすみれの花のように色うつくしく咲いていってほしいですね。