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    らーめん Symphony (シンフォニー)    

川崎駅の南側にあるステーションビル「川崎BE」。
その地階にあった、レストラン街のリニューアルによってできたのが、この「らーめんSymphony」です。

最近のラーメンコンプレックスは、独自のテーマ性やイメージ戦略を展開するのが通例ですが、ここはもともとの店舗配置などもそのまま、隣には食品フロアが広がっていますし、間に壁やゲートなどもありません。
他のラーメンコンプレックスが非日常を演出しているとすれば、ここはもろに日常の延長そのものといえましょうか。
夕飯のおかずを買った足で、ついでにラーメンをという、ま、下町の商店街のノリともいえますけど(^^)

2005年12月開店
川崎市川崎区駅前本町26−1 川崎BE地下1F
1100-2230
無休(元旦は休)
JR川崎駅南直結です。


♪Symphony♪

 Symphonyといえば、交響曲
 交響曲といえば、4楽章からなるクラシック音楽なのだが、ここには6つのお店がある
 なんつっ亭
 七重の味の店 めぐろ
 横濱中華そば いまむら
 くにがみ屋
 らぁめん大山
 塩らー麺 本丸亭   (2006年5月現在)
塩らー麺 本丸亭 (川崎)
塩らー麺
 @730円
 塩ラーメンの店としてあまりにも有名なお店
 もともと本厚木に本店があるが、最近では横浜にも支店を出している
 
 麺は、佐野から取り寄せているという、黄白色で透明感の強い多加水平打ち太ちぢれ麺で、チュルチュルとした食感が楽しい硬めの仕上がり
 量は120程度
 スープは、トリ丸と和風系のWスープ塩味で、透明でほんの少し茶色が付いているかなという程度の淡い色合いと香りの高いものだが、ダシはややさっぱり目に感じる
 トッピングは、周囲は茶色だが中は色白のバラロールチャーシュー厚め2枚、ワンタン1個、生春菊少々

 店内は、3方にI字型カウンター16席、真ん中に広いキッチン
 スタッフは4人だが、この日はあごひげ店主の金丸さんが1人で、麺ゆで、スープ調合、チャーシュー切り、ワンタン包み、盛りつけまで全て切り回していた(ので、席数の割に行列ができ待ち時間がかかる状況)
 まるで、一人舞台を16人の客が見ているような・・・
 ちなみに、麺ゆでは5人分ずつですが、なぜか大盛りが1杯入っても麺の量は変わらず???
(060305)
横濱中華そば いまむら (川崎)
中華そば こってり並
 @750

 正式店名?は「ラスト極太麺ヒーロー 三代目横濱極太らーめん いまむら」と長ったらしいもので、つまりは極太がウリのお店
 横浜といえば、家系を思い出すが、全くそのイメージはない
 総本店が上大岡にあるのだが、そこでは通常の中太麺に煮干しだしのしょうゆ味らしい

 麺は、黄白色の長さは短いが5mm幅はあろうかという極太角断面直麺で、ツルツルとしており強い弾力のある歯応え
 量は少なく、150g位か
 スープは、薄茶色やや濁のとんこつ魚系しょうゆ味で、魚粉が浮き、強い節系の味と香りが立つもの
 表面に、大ぶりの背脂がプカプカとしているうえ、厚さ5mmほどの脂の層があるので、ダシの味と香りはその脂の下にレンゲを入れないと分からないほど
 トッピングは、バラロールチャーシュー1枚、モヤシとキャベツの湯通し、のり1枚

 この構成で、このお値段というのは素材を考えれば分からないではないが、本丸亭と比較しても幾ばくか高いという感じは否めない

 店内は、I字型カウンター9席、4席テーブル1卓、2席テーブル1卓、スタッフは3人
 天井や壁は黒塗りと、インパクトある内装
(060305)

 川崎BEは、この手のラーメンコンプレックスの中では、出色の立地特性を持っています。なにせ、駅から0分の駅ビルの中ですから。
しかも、上述のように地階の食品フロアと一体化しているわけですし。

ただ、レストラン街がすべてラーメン店に入れ替えとなったかというと、そうではなく居酒屋「庄屋」や中華料理店「五十番」などといったお店も残っていて、統一感や雰囲気にはいささか欠けるところもあります。VISUAL JAPANが始めたラーメンコンプレックスにおける雰囲気作り戦略がそろそろ限界を見せ始めた、なあんていう大それたことではなく、単にJR東日本グループのリーシングの性格(力不足ということではありません、念のため(^^))なのでしょう。

ラーメン店の本来の姿は、日常の隣にあるということですから、むしろ正しいあり方といえる、かも・・・